日本酒58 黒松剣菱

剣菱酒造、灘(兵庫)

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口に含んだ瞬間に濃厚な香りがふくらむ、
米の豊潤な味わいを引き出した逸品。
存在感のある旨みは酸味や辛みと相まり、
口のなかで幾重にも広がる
いっそうまろやかなコクへと昇華。
鮮やかなキレが、
上品で心地よい余韻を残します

 

osakemirai.com

味わいの傾向:熟れに熟れた甘味・酸味・旨味がドガーッと口の中に流れ込み、苦味で豪快にキレる迫力のあるお酒。アルコール度が17%もある強い日本酒だが、醸造用アルコールの添加があるので意外と飲みやすい。さすがは灘一流のお酒だ。

 

「アルコール度17%、精米歩合70~75%、日本酒度0~+1、酸度1.6、アミノ酸度2.4、醸造用アルコール添加、火入れ」とのこと。うん、今まで剣菱飲んできた印象からすると、かなり近いイメージですね。ポイントは低めの精米歩合と、高いアミノ酸度。味多めで旨味たっぷりという味わいが想像されるスペックです。

 

◆迫力ある旨味がグイグイくる!

味わいの第一印象(常温)は「濃厚な甘さと旨みが忽然となったお酒、そこに明確な酸味が紛れこみ、苦味を伴いつつドバーッとフィニッシュする濃淳旨口酒」というものでした。うおおお、こりゃあ濃いぞ!

お酒の色は黄金色、色がついているということは、間違いなく「苦い」ということです。香りはアルコール感ただよう甘い匂いに、硫黄のような香りもあります。このお酒が熟成を経ていることの証ですね~。

味わいは濃い濃い!甘味も旨みもドバドバです。加えて酸味もきっちり酸っぱい印象を出しつつ主張していくる!これだけアルコール度が高いお酒なので、苦味が目立ちそうですが、他が強すぎて霞んでしまうぐらい(笑)。それでいて飲みづらさが比較的少ないのは、やはりアル添のおかげですね。

ちなみに冷酒で飲むと、あまり変化はないのですが、甘さが控えめになり酸味がより一層くっきりしますね。飲みやすさはこっちの方が上かもしれません。

 

1300円くらい

900ml瓶で、普通のサイズ(720ml)よりちょい大きめ

黄金色

 

飲んだ感想

甘さ/苦み強め。酸味/コク/辛さも感じられる。

濃厚で、旨口な感じ。

ふなくちとかと比べると、酸味とコクがそこまで強くなく、キレがある感じで、こちらの方が飲みやすい(そもそも製法が違うか。向こうはたぶん火入れしてないとかだ)。

直近で飲んだ、にいだしぜんしゅとか、渓流 朝しぼりにも共通するお米!臭さ?的なものは若干あるけどそこまで強くなく、こちらの方が清酒より? という感じ。

 

osakemirai.comより、

今回比較用に普通の剣菱も用意したのですが、味が全く違いますね。「剣菱」の方はずっとドライなんですよ。甘さも旨みも控えめで軽やか、特に後半のキレがシュッと消えてくれるので、何杯も飲めます。純粋な酒好きは「剣菱」の方が好きなんじゃないかな。

ということなので、普通の剣菱の方が合ってるかも? デイリーで飲むと、濃厚旨口はちょっとかなーと分かった